難病発症から通院・服薬をやめるまでの20年

潰瘍性大腸炎などの病気の体験記

2.潰瘍性大腸炎直腸炎型を発症する

大学を卒業し、社会人になった二十二歳、血便の症状が続きました。

初めは何かの間違いでは? 見て見ぬふり、ちょっと様子をみてみようという感じで不安に思っていました。

総合病院へ行き症状を話すと、いきなり「がんか潰瘍性大腸炎クローン病ですね」と言われ、特定するために後日内視鏡検査を受けました。検査結果は潰瘍性大腸炎の直腸炎型で、直腸の三センチほどに炎症があるというものでした。

就職先の面接では、「特に大きな病気をしたことがなく、家で縄跳びやラジオ体操をしているので健康には自信があります」と話していたのに。体重はややぽっちゃりしていた大学生時代に比べると十キロ減り四十五キロ、自分にとっての適正体重には戻ったのですが、毎日恐ろしいスピードで減っていき、大病であることを感じさせました。

初めて聞く病名だったのでよくわからなくて、がんでなくてよかったと思いました。

しかし、「治りますか?」と質問したところ「治らない病気です」と言われ、がんでなくてよかったものの自分は子供を産めるのだろうかと心配になりました。当時一九九〇年代はインターネット環境が身近になく、本屋で潰瘍性大腸炎に関する本を探してみたところ、子供は産めると書いてあったので、とりあえずホッとしました。

下血以外には特に症状もなく、当時は、医者は頭が良くて、尊敬する職業だと思っていたので、とにかく医者の言うことをよく聞いていればいい、薬をちゃんと飲もうと思いました。

 

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次回に続く