難病発症から通院・服薬をやめるまでの20年

潰瘍性大腸炎などの病気の体験記

24.強い思いで薬をやめる

 病気になったら西洋医学や医者を頼るものだと長い間思っていたので、処方される薬を何の疑いもなく飲んでいました。食後に薬を飲むことが習慣化されていたので、飲み込むのも早く、薬を飲むのが得意といってもいいくらいです。

 薬の種類や数は変動がありましたが、一日十個として、一年で約三千六百五十個、十年で三万六千五百個。私は十五年くらい真面目に飲んでいたので、ざっくりですが五万四千七百五十個という数の薬を飲んできたことになります。計算してみるとものすごい量です。

 

 十年以上経った頃から徐々に東洋医学的な話を聞く機会が増え、人から「薬をやめた方がいいんじゃないの?」と言われることもありました。

 薬というのは、西洋医薬、漢方薬どちらにしても副作用があります。一般的には、飲んですぐに発熱したとか発疹が出たとかいうものを副作用といい、医者か薬剤師に言えば中止にしてくれますが、私が気にしていたのは、長期間かけて出てくる副作用のことでした。薬や有害物質などは肝臓で解毒されます。ということは、長期にわたって薬を飲んでいると肝臓に負担がかかり、かえって体の不調を引き起こしたり寿命を短くしてしまう可能性があるということです。

 

 あるとき、医者に「この薬は何のために飲んでいるんですか?」という質問をしたところ、「がんになりにくくするためです」という答えでした。私は、そのとき、がんになるかどうかは人それぞれだし、どうなるかわからない未来のために薬を飲み続けて肝臓を弱らせ、寿命を短くするなんて嫌だと思いました。

 また、あるとき、別の医者から「この薬は一生飲み続けてください」と言われました。私は、「一生薬を飲むなんて絶対イヤだ!」と思いました。この強い思いがあったからこそ、減薬の実行をし、服用なしの現実を叶えたと思っています。

 

 強い思いで目標を設定すると願いは叶えられます。

 

 今日も素敵な一日でありますように。

 

※難病発症から通院と服用をやめるまでの二十年の体験記はブログの一から二十一に書いています。