難病発症から通院・服薬をやめるまでの20年

潰瘍性大腸炎などの病気の体験記

7.便もれと出血多量

その後、体はボロボロのまま、なんとか自分で対処しようと食養料理(身体を調える特別の料理)を食べたりして頑張りました。 階段を上ることができなくなったので、駅ではエスカレーター、エレベーターを使い、歩くことが難しくなってきたのでタクシー通勤を…

6.栄養失調

新居にて、玄米菜食を中心とする料理を自分で作り、煎じ薬、漢方風呂、お灸を続け、鍼灸院にも通いました。 漢方薬を処方してくれる先生からは、「好転反応として熱や痛みなどが出るががんばるように」と言われていたので、しんどくても煎じ薬、漢方風呂、お…

5.潰瘍性大腸炎悪化

二〇一五年(三十八歳)、正月休み明けの朝、残り物のおせち料理を食べた後仕事に行こうとしたら、急激な腹痛に襲われました。 病院に行き緊急に内視鏡検査をした結果、十五年間直腸の三センチだけに症状があったのが、S状結腸まで広がっているということで…

4.リンパ管腫

三十代半ば、突然、右鼠径部が腫れていることに気づきました。 病院で初めは脂肪腫という診断でした。 脂肪種は、大学生時代に両脇にできて手術をしているので、また別の場所にできたのかと思いましたが、その後誤診であることがわかり、リンパ管腫という診…

3.梅核気、不整脈、不眠症

三十代前半は、潰瘍性大腸炎よりも梅核気(ばいかくき)や不整脈などに苦しみました。 あるとき、のどに魚の骨がささったと思ったのですが、数日経っても治らず、大きい飴玉がずっとのどにある感覚で常に息が苦しく、心臓や頭が重く、とぼとぼといった感じに…

2.潰瘍性大腸炎直腸炎型を発症する

大学を卒業し、社会人になった二十二歳、血便の症状が続きました。 初めは何かの間違いでは? 見て見ぬふり、ちょっと様子をみてみようという感じで不安に思っていました。 総合病院へ行き症状を話すと、いきなり「がんか潰瘍性大腸炎かクローン病ですね」と…

1.はじめに

一九九八年、二十二歳、私は「潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)」という病気を発症しました。 この病気は、厚生労働省から難病に指定されていて、「原因がわからない」「一生治らない病気」といわれています。 患者数の目安となる「特定医療費(…