難病発症から通院・服薬をやめるまでの20年

潰瘍性大腸炎などの病気の体験記

7.便もれと出血多量

その後、体はボロボロのまま、なんとか自分で対処しようと食養料理(身体を調える特別の料理)を食べたりして頑張りました。

階段を上ることができなくなったので、駅ではエスカレーター、エレベーターを使い、歩くことが難しくなってきたのでタクシー通勤をしました。仕事で宛名書きしている途中に力がなくなった時には、もうペンを持って字を書く力さえないのだと気付きました。

一日十回ほどトイレに行かなければならず、それも便ではなく血がジャーっと出る状態でした。食事を始めるとすぐにトイレに行きたくなるし、しょっちゅう便をもらし、外では常にトイレを探していて、トイレの列に並ぶのは耐え難い苦痛でした。

このような状況なら食欲がなくなりそうなものの、食事を摂っても吸収されないため、いつも飢餓状態で食べずにはいられませんでした。

食事に関してまだ勉強不足でわからないし、頭も働かないし、とにかく貧血をどうにかしたい焦りで、お腹に負担はかかるけれども貧血を改善するための鉄分が多いレバーやナッツ類を食べてはぜんぜん治らないという日々を過ごしていました。

食べ物は消化吸収されず、すぐに下痢になって排泄されるし、出血多量だし、衰弱する一方でした。

家事も困難で、台所に立っていても途中で心臓に血が昇ってこなくなるのがわかるので、そのたびに横になり、少し血が循環したらまた家事をするという繰り返しでした。足はむくみがひどく、象のような足で、サンダルしかはけない状態でした。

それでも倒れなかったので、毎日こんなに出血多量でも意外と大丈夫なのかなと思っていましたが、スーパーへ買い物に行く途中で頭がのけぞったりして、だんだん意識を失いそうになる瞬間があり、外出が困難になっていきました。

 

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次回に続く